桃のお節句

お雛様を出したらもうすぐ春。
待ち遠しいですね。
毎年の事なんだけど飾る時にいつも悩みます、並び方って左右どっちだったっけ??? こちらは ハンドメイドのちりめんの雛飾りです。きれいな柿渋の文庫に入っていてお片付けも簡単です。
男雛が左、古式京風の並びで飾ってみました。

砥部焼陶房風船皿

雛人形の並びは地域で違います。関西は男雛が左(向かって右)、女雛が右(向かって左)。これはかつての日本は左上位であった為です。古都 奈良・京都をご近所さんとする関西の地域では古式の習いに則った並びにする場合が多いです。関東はこれとは逆の並びです。都が移り大正天皇以降、国際儀礼(右上位)が取り入れられ現在はこちらの並び(新式)が一般的となっています。結局、和歌山に住む店主はあまり気にしないという結論に達したような次第です笑。

砥部焼皐月窯縁付鉢

ひなあられも西と東で違いがあります。長く続く風習や慣習には驚かされる事が多いですね。ひなあられの色は 桃・緑・黄・白。これは 春夏秋冬を表し、子供が元気に育ちますようにと願いを込めた4色だそうです。こちらは関東風、きれいなパステルカラーで いわゆるポン菓子、うるち米が原料のほんのり甘い雛菓子です。関西と関東では原材料もお味も違います。

砥部焼ヨシュア工房徳利

コレが関西風、もち米が原材料です。塩、醤油、海老、青海苔のこんまいおかき。元々は菱餅を細かく砕いた物を携帯食料に用いたとも言われています。いつの頃からか4色に加えチョコあられが入ってる!なんか関西っぽくって楽しいですが、、店主はチョコ好きなので嬉しいからツッコミ入れないでおきます。。

砥部焼梅山窯切立皿赤太陽紋

「桃の節句」の雛祭りなのに桃が咲いていない!しかもなんでこんなにさむいんだー!と毎年寒さに震える店主。「雛祭りは旧暦で」とか「暦の上では春ですが」と言うのをよく耳にします。旧暦から新暦に変わったのは明治5年12月3日。この日が新暦の明治6年1月1日になりました。実質約1ヶ月の前倒し、要するに季節が早まった訳です。現在の暦では桃のお節句にはまだ桃は咲いてなくて、まだまだ寒い時にお雛祭りになるのですね。

砥部焼陶房風船皿

旧暦でお節句をする事は桃のお花も咲き揃い、なるほど、理に適っている訳で、季節と行事が合ってるとやはり落ち着きますね。こちらは今さっき撮った梅のお花です。2月11日現在、4分咲き位でしょうか。このお花が散った後にでっかい南高梅が生ります。只今梅の季節真っ只中、春はもう少し先でしょうか?

砥部焼陽貴窯

柿渋箱 手紙や書類など大事な物を入れておく手箱の事を文庫と言います。ちりめん雛さんを収納している柿渋箱は虫が付き難く、湿気から大事なものを守ってくれると昔から言われています。こちらは漆器の産地、和歌山県海南市で作られている柿渋箱です。

砥部焼陶房風船皿

紙箱を和紙で覆い柿渋を塗り、防虫:防水に加工されています。真紅の箱に貼り付けられた古布がポイントの可愛い手文庫です。日本の手仕事がカジュアルな雰囲気に仕上がっていて気軽に実用品として使って頂けそうですよ。今回はおひなさん(普段はこう呼ぶ笑)のお話でした。早くあったかい季節になってほしいたづさん店主です。。

砥部焼陽貴窯

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中田窯型打鉢外唐草紋
砥部焼中田窯4寸鉢釉裏紅お花の文様
ちりめんひな飾り
柿渋箱 紫梅